米国株の影響

 シリコンバレーバンクは、シリコンバレーのハイテク新興企業に資金を貸し出し、そこから預金を預かっていた銀行です。そのため、同行の破綻は、テクノロジーセクターの信用不安や資金調達難を引き起こしました。また、同行はJPモルガンやバンク・オブ・アメリカなどアメリカの銀行最大手とも密接な関係にありました。そのため、同行の破綻は、米国全体の銀行システムにも影響を及ぼしました。米国株式市場は、シリコンバレーバンクの破綻発表後に大幅に下落しました。

日本株の影響

 シリコンバレーバンクは、日本でも多くのベンチャーキャピタルやスタートアップ企業と提携していました。そのため、同行の破綻は、日本でもリスクマネー供給やイノベーション活動に悪影響を与える可能性があります。また、日本株式市場は、米国株式市場と連動しています。そのため、米国株式市場で起きた混乱が日本株式市場にも波及する恐れがあります。

今後の見通し

 シリコンバレーバンクの経営権はFDICが握りましたが今後どうなるかはまだ不透明です。FDICは同行を他社に売却するか再建するかを検討しています。一方でジョー・バイデン大統領は13日、「米国民は銀行システムが安全であると信じてよい」と述べており金融当局も対応策を講じています。

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By hedy